根管治療(根っこの治療)とは、むし歯が神経まで到達してしまった場合に、神経の通る管(根管)の神経を取り除いて、根っこをキレイする治療の事です。歯根治療とも呼ばれます。
虫歯を放置すると、やがて細菌が出す毒素や細菌自体が歯の内部にある歯の神経(歯髄)まで到達し、いわゆる虫歯の激痛を引き起こします。また症状がさらに進みますと、歯に触れただけで痛んだり、腫れを伴うこととなります。
この細菌による症状は自然に治ることがないため、根管治療で細菌を取り除き、新たに細菌が入らないように薬を緊密に詰める必要性があります。神経が死んでしまった歯であっても根管治療を行うことで長く使うことが可能になります。
根管内側部分の汚染された歯組織の除去の際に用いる「ニッケルチタンファイル」という治療器具は、従来のステンレス製のものと比べて非常にしなやかな特性を持ち、複雑な形状の根管から組織除去を行うことが可能となりました。同時に、治療時に根管内を傷つけてしまうリスクも最小限に抑えます。
根管治療の成功率を飛躍的に上げるものですが、比較的新しい器具であると共に、使いこなすには相応の技術が必要であることから、現在の一般的な日本の根管治療ではニッケルチタンファイルの普及率は20%程度(アメリカではほぼ100%)となっているのが現状です。
当クリニックの前田院長は、アメリカに渡り、この器具の開発者Dr.ラドルより直にその技術を継承しています。
当院ではマイクロスコープを用いて根管治療を行います。これにより、肉眼では確認できない微細な部位まで精密に診察し、患者様により良い治療結果を提供しています。
高度な観察力と正確な処置により、確かな治療効果を実現し、患者様の健康と快適な日常生活をサポートしています。
微細な部位を拡大視することで、詳細な観察と精密な診断が可能となり、患者の治療プランの立案においてより科学的なアプローチを取ることができます。医師の視野が広がることで、患者の状態をより正確に把握し、適切な治療を提供することができます。
これまで問題箇所の正確な確認が困難で行えなかった治療を、マイクロスコープの活用により可能になります。より精密な診断と治療でこれまで対処できなかった箇所も治療できる可能性が高まります。
肉眼での治療では見落としや見逃しが起こることがありますが、マイクロスコープを使用することで不必要な治療や不完全な治療を避けることができ、再治療を減少することが可能です。
削る量を最小限に抑えることで、健康な歯を最大限に保ち、治療時の痛みや腫れを軽減することができます。また、傷口も小さいため、治りが早くなることも期待できます。
当院では、ニッケルチタンファイルをすべての患者様に使用しています。
ニッケルチタンファイルを使うことより、治療時間を短縮し治療回数も減らすことが可能です。
その他にもニッケルチタンファイルには様々なメリットがあり、患者様の歯を残すための精密根管治療に欠かせないものとなっています。
神経が通っている根管内の形状は人それぞれで、必ずしも直線になっているとは限りません。むしろ、根管内は曲がっているとが多く、従来のステンレスファイルではきちんと根の先まで治療を行えない可能性があります。
十分な柔軟性を持つニッケルチタンファイルを使用することで、複雑に曲がった形状でも根っこの隅々まで治療を行うことができます。
従来のステンレスファイルで行う根管治療は、非常に小さく精密な部分を自らの手で処置することにより、ドクターの技術や経験によって、1回の治療時間が変わってきます。
ニッケルチタンファイルでは、基本的に電動の機械を使用するため、ステンレスファイルよりも処置のスピードが速くなり、治療時間の短縮が期待できます。
根管治療が失敗する理由は、細菌で感染した部分を根管内に取り残してしまうからです。
治療後に痛みが再発する場合や、根っこの先に膿が溜まる病気は、主に根管治療の失敗が原因といわれています。根っこの先に膿が溜まる病気には痛みを伴わない場合もあり、早期発見できなければ歯を失うリスクがとても高くなります。
溜まっている膿が軽度であれば、再度神経を綺麗に消毒していき膿を出すという処置をすれば改善できるので、抜歯には至りません。
しかし、膿が重度で多く溜まってしまっている場合は、周りの骨をも溶かしてしまうことになるので、そうならないように抜歯することになります。
歯の噛み合わせが強すぎたり、歯並びの問題で一部の歯だけに強すぎる負荷がかかる噛み合わせになる人がいます。そのような人は、ぐっと食いしばった拍子に、歯の根っこに負担がかかりすぎて、歯の根っこが割れてしまうことがあります。
歯の根っこが割れているので、もちろん痛みを伴います。折れてしまった根っこをくっつけることは出来ませんので抜歯することになります。もし、放置していると細菌感染が骨にまで広がってしまいます。
根管治療の後に歯に物が当たると痛かったり、噛むと痛かったりすることがあります。歯の根の周りには噛んだ時に硬い物や軟らかいものを判断する歯根膜という薄いクッションがあります。根の先からこの歯根膜に炎症が伝わると咬合時に痛みが出ます。
普通に噛んでも強い痛みがある時には、歯医者で治療している歯の噛み合わせを調整してもらいます。噛む時に刺激がなくなれば楽になります。痛みが強ければ痛み止めを服用します。
また、治療中の歯は安静にしておく必要があるため、噛まないように注意してください。
診断・診査を行い、治療を提供できるように心がけています。また、患者様が安心して通っていただけるような明るい院内雰囲気・環境を設けております。
お口のお悩みを抱えている方はまずはお気軽にご相談ください。院長が直接カウンセリング致します。丁寧な治療説明・カウンセリングを通してベストな歯科医療を提供いたします。
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